小千谷幼稚園について ABOUT

小千谷幼稚園では、子どもたちが主体的に遊びや学びに向き合うことを大切にしています。

人は自らの意思で自己決定した際に、その経験からより多くの学びを得られると言われています。また、自らの意思で学ぶ経験は、環境に対して主体的に働きかける力を育んでくれます。一方で、外部から強制的に働きかけられたことからの学びは少ないばかりか、与えられた課題や評価が適切でなかった場合に、自分は何をしても上手くいかないのだと誤学習してしまう恐れや、他者からの評価軸によって価値判断する癖がついてしまうこともあります。

学びとは「まねび」という模倣を語源とした言葉であると言われていますが、その模倣や真似ることも、自らの意思で自己決定したときに、そこから得られるものを最大化することができるのです。

当園では、子どもたち一人ひとりの心に寄り添い、個々の考えや意思を尊重します。他者から愛情を受け、大切にされることで、子どもたちは自分に自信を持ち、周囲に対しても思いやりを持って接することができるようになります。それだけでなく、安心して試行錯誤できる環境のなかで、自らの行動を振り返る内省力が少しずつ育まれていきます。こうした視点は自発性がなければ決して身につかず、獲得は早いほど、それ以降の困難を乗り越える力や学びの習得に効果的に作用します。

昨今は個人主義的な考えの台頭や、善か悪かを短絡的に判断する傾向にあります。しかしながら、日本人は古来より八百万の神や仏様を信仰し、対立的な物事を乗り越える力を有しています。特に、これからの社会はこれまで以上に不確実で困難な時代になると言われており、答えのない時代に自らの意思で立って歩いていかなければなりません。同時に、自らの良さを活かしながら他者と協働していく力も求められています。

小千谷幼稚園では、こうした考えのもと、自ら環境に対し主体的に働きかける遊びや基本的な生活習慣の習得を大切にしています。これからも子どもたちの可能性を引き出し、伸ばすことのできる環境の構築に努めてまいります。